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公演案内

十二月昼能

平成29年12月13日(第2水曜日) 午後12時30分開場 午後1時30分開演

於:国立能楽堂

 

当会では年間に様々な能の演目をご覧頂く昼公演と、希曲、秘曲を上演する夜公演を夫々二公演づつ開催し、囃子方主催ならではの能楽の普及と技芸の伝承を目的とした番組作りを心がけています。

今回の昼公演では能の大きく分けた演目グループである神、男、女、狂、鬼という五つのジャンルから一曲づつ舞囃子(一曲のクライマックスを装束を着けずに演じる略式上演)でご覧いただき芸域の広さと視座の違いをご覧頂きたいと思います。

本来ならばこれらの演目の前に、能にして能にあらずといわれる「翁」を上演し、天地開闢から現在、更に未来から微笑む「翁」を招き天下泰平、国土安穏を祈念し五穀豊穣を祈念する「三番叟」が奉納されます。

今回の舞囃子のシテ五人は女性ばかりとなります。

元々男が舞う為に製作された能ですが女性が舞うことでまた違う広がりが生まれた能の世界です。能はどこまで本質を変えずに広がるのかという大きなテーマが観えてくる企画番組としてお楽しみ頂ければ幸いです。

 

 

舞囃子

観世流 淡 路 

シ テ  鵜澤光

囃 子 (笛)藤田貴寛 (小鼓)岡本はる奈 (大鼓)大倉慶乃助 (太鼓)大川典良

地 謡  鵜澤久 山村庸子 津村聡子 渡辺瑞子 三吉徹子

 

初番には全国各地に祀られる神々を顕彰する神能が演じられます。

今回は國生みの神話で現れるイザナギの神の物語。能「淡路」の後半で潔く舞われる神舞はよどみなき神の姿、働きそのものを表現しています。

普通はこの神能の後に狂言が入り、天下泰平を願って神様が人の世界を守っているのにくだらない失敗や間違いを犯す人の愚かさが狂言で演じられます。

 

 

金春流 忠 度 

シ テ  村岡聖美

囃 子 (笛)中谷明 (小鼓)野中正和 (大鼓)亀井実

地 謡  深津洋子 岩松由実 柏崎真由子 林美佐 安達裕香

 

二番目に上演される能は「男」がテーマです。男の失敗の原因は・・・。

ズバリ、支配欲、権力欲などから生まれる闘争心。これが負の連鎖を生み出し心を乱します。体が在る間はふっと「戦う!」と、思っても体が遮りますが体が無くなった意識界ではふと思った時点で行動をする為に戦いの最中に死んだ人はその想念の中で魄霊はこの世にとどまり戦い続ける修羅の道に堕ちます。

平忠度は歌人でいながら戦で死ななければ成らなかった人ですが修羅道の中でさえ歌が心をひととき救っているのでしょうか?それともそれが邪魔をしているのでしょうか?「翔(かけり)」「立廻(たちまわり)」という囃子だけの部分が言葉にならない彼の心中を表しています。

 

宝生流 松 風 

シ テ  土屋周子

囃 子 (笛)八反田智子 (小鼓)大山容子 (大鼓)佃良勝

地 謡  内田芳子 柏山聡子 内田朝陽 関直美 葛野りさ

 

在原行平が須磨に流された時に心を寄せた姉妹の海女の姉を主軸に語られた観阿弥の古作「汐汲」を下敷きに付加された後半は、行平の装束を身につけて行平と一体化した松風の霊が現れ歌の世界を繰り広げます。

行平に見立てた松にひと吹き、ふた吹きと吹寄せる風が共に音を立て松風となる性の倒錯、二体同一の世界が広がります。

笛は風の音。鼓は波の音とされる能の囃子の聴かせどころ。

 

観世流 山 姥 

シ テ  津村聡子

囃 子 (笛)寺井久八郎 (小鼓)住駒充彦 (大鼓)内田輝幸 (太鼓)小寺真佐人

地 謡  鵜澤久 山村庸子 鵜澤光 渡辺瑞子 三吉徹子

 

山姥の曲舞を得意芸とした遊芸人「百萬」が、その当たり芸の本地に参拝しようと善光寺に向かう途中に本物の山姥に出会ってしまうエピソードが描かれた能。

山姥は本物の曲舞を百萬の前で舞ってみせ、自然の姿そのものが舞の手本なのだと説いているようにも思えます。

大体四番目の能は「狂」と表現されるが非日常に陥った人を扱うジャンルといえば判りやすい。

能の囃子は具象的な効果音よりも自然の響きが求められる一例として秀逸です。

 

宝生流 船弁慶 

シ テ  武田伊左

囃 子 (笛)熊本俊太郎 (小鼓)古賀裕己 (大鼓)大倉三忠 (太鼓)徳田宗久

地 謡  内田芳子 柏山聡子 内田朝陽 関直美 葛野りさ

 

最後の切能のテーマは「鬼」。歌人の馬場あき子先生の著書には『鬼の研究』があります。人の心の中に潜む鬼を扱うこの能は作品として起伏に富み囃子も場面毎の効果が計算され世阿弥のいう見て、聞いて、心で楽しめる能と言えます。

義経を中心に登場人物相関図を描いて頂くと平知盛は死してなお義経に恨みを晴らしに出ないといけない程憎い人なのです。

 

 

狂 言

和泉流 大般若

シ テ  三宅右近

ア ド  三宅近成 三宅右矩

 

信者の家で、神楽をあげにきた神子(みこ)と祈祷(きとう)をしにきた僧が鉢合わせをし、僧の経は神楽の調子に引き込まれてしまいます。神仏習合の歴史が深い日本では宗教観の論争にかこつけた権力闘争の歴史が有ります。芸術(音楽)は仲を取り持つという芸能者からの主張が隠れた作品でしょうか?

 

 

 能

金春流 一角仙人

シ テ  櫻間金記

ツ レ  山井綱雄 政木哲司 柴山暁

ワ キ  舘田善博

ワキツレ 大日方寛 則久英志

囃 子 (笛)藤田次郎 (小鼓)幸信吾 (大鼓)柿原弘和 (太鼓)桜井均

後 見  本田光洋 横山紳一

地 謡  髙橋忍 辻井八郎 山中一馬 井上貴覚 本田芳樹 本田布由樹 中村昌弘 後藤和也

 

シルクロードの到達地点として日本には広くアジアの様々な神話や伝説が伝わりました。

鹿から生まれた額に角のある仙人は仙力を使い雨を降らす竜神様を閉じ込め人民を苦しめました。絶世の美女を差し向け酒を飲ませて霊力を衰えさせて竜神を解放させるストーリー展開は判り易く能楽初心者向けには好まれる演目です。

しかし、仙人を演じる方は酒に酔いながら、調子に乗って美女の舞に合わせて舞ってみせるという遊び心満点の役所です。一角仙人にしてみれば竜神を捕まえて閉じ込めることがそんな大騒動になっていることも知らない遊び心だったのかもしれません。

美女の舞はベリーダンスという訳にはいきませんが大陸風のイメージを取り入れた「楽(がく)」という曲を舞います。

 

終演予定 午後16時30分頃

【チケット料金】 平成29年9月1日 10:00~ 前売一般販売開始

◆平成29年度より全席指定席となります。(学生券〔GB自由席〕は除く)

・A席(指定席):¥6,000(前売¥5,500)

・B席:(指定席)¥5,000(前売¥4,500)

・学生券(GB自由席):¥2,700(前売¥2,200)

・団体券(4枚以上・指定席):¥5,000(1枚当たり・前売のみ)

※団体券はメールにて事務局にお申し込み下さい。

申込み受付

○東京能楽囃子科協議会オンラインチケットサービス

チケットバナー_fig001

○観劇サイト「カンフェティ」チケットセンター

http://confetti-web.com/

電話受付

0120-240-540(平日10:00~17:00)

○国立能楽堂 窓口

 

 

国立能楽堂座席表

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〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-18-1


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