東京の 能楽囃子方80名で組織される当会は例年年4回の定期公演を開催
能楽の伝承、養成に尽力しています。
世阿弥生誕650年、今年の最後を締めくくるのは世阿弥の名作、
他には、舞囃子三曲をそれぞれ能楽界を代表する実力者、
中堅佐野登、
また、狂言「蛸」を吐墨の小書付きで野村万作、
見所、
下記に融のシテを勤められる梅若紀彰様のコメントを載せさせて頂
融は世阿弥の傑作です 私も何度か舞っていますが その度に名曲だなあと感じます。
前場での 汐汲みの風情 名所教えの面白さ 後場での優雅な舞い それら全てが月のイメージに統一され 栄華と懐旧を表す この曲の持つ演出力を生かせる様にしっかり舞わなければと身震い する思いです。
そして今回 十三段舞返という小書(特殊演出) による囃子と地謡の面白さも堪能してください。
ここ数年悲しい出来事が続きました 能は鎮魂の芸能でもありますので 心して舞いたいとおもいます。
撮影 吉越研一 シテ梅若紀彰
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